救命処置の流れは、
① 反応を確認 → 「応答なし」
② 助けを呼ぶ → 119番通報、AEDの手配
③ 胸骨圧迫
圧迫は強く(約5cm)、速く(100~120回/分)、絶え間なく
AEDが届けば、音声案内にしたがって、電極パッドを装着。心電図解析により、必要な場合には電気ショック。
JRC蘇生ガイドライン2015によると、一般市民の場合、気道確保や人工呼吸は必要ないようです。人工呼吸の技術と意思があれば、胸骨圧迫30回、人工呼吸2回の組み合わせて行うとよいようです。
(注意:2010年版と実施方法が変わり、胸骨圧迫とAEDの使い方に内容を絞った短時間の講習、小学校から始まる学校教育への普及や119番通報時の口頭指導の充実に関することなどが強調された内容になっています)
胸骨圧迫 |
研修状況 |
気道確保 |
気道確保、女性技術者も体験 |
人工呼吸2回 |
心肺蘇生法2015 |
回復体位の取り方 |
けが人を起こす方法 |
胸骨圧迫を毎分100回/分の速さで行うのは、なかなか大変です。これが救急車がくるまでの間、続けるには応援が必要ですね。近くにいる人に協力してもらいましょう。
有意義な一日でした。
豆知識:このマネキン人形にモデルがいたことをご存知ですか?
救急救命講習に用いる人形にはいくつかのタイプがありますが、そこで世界中で使われるLaerdal社のサイトを訪れると、20世紀初頭にまで由来を遡ってくれています。
フランスはパリにあるセーヌ川にて一人の少女が水死体となって引き上げられました。
特に危害を加えられた様子もなく自殺と考えられましたが、身元引受人が見つからなかった為、当時の慣習に則りデスマスク(顔を石膏などで型取りした物)が作成され埋葬されました。
彼女が人形のモデルとなっています。
それから月日が経ち、1950年代にノルウェーで出版社と木製の玩具を販売していたアスムンド・レールダル氏はソフトプラスチック製の玩具やマネキン人形の製造を開始します。
その頃にセーヌ川で亡くなった少女の事を知り、溺れた人が居ても助けられる人が増える様にと、人工呼吸法の練習用マネキンとして彼女の顔を用いたマネキンを作る事を決めます。
レサシアンと名付けられた人形は1960年代に入ると救急救命医療の重要性から注目される様になり、心肺蘇生法の練習用人形へと発展していきます。